頂き物
「徴兵制」というキーワードが目を引きがちだが、本書の主眼は国民国家を維持するための方法論である。
一般市民の平和と安全を担保する統治機構として現状機能しており、かつ、よりマシな統治方法が出てこない以上、国民国家というシステムを維持していくことが現代を生きる我々の優先事項である。
その前提の上で、国家という単位での統合の契機としての「徴兵制」、及び「血のコストの共有」による「シビリアンの戦争」を回避するというロジックは、複数の徴兵制を実践してきた/している諸国家を考察することでその有効性を実証しているように見える。
これに対する感情論を排した有益な反論はありうるのだろうか?
ニック・ランドと新反動主義 現代世界を覆う〈ダーク〉な思想 (星海社新書)
- 作者: 木澤佐登志
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2019/05/26
- メディア: 新書
- この商品を含むブログを見る
経済学関連で読み散らした本
デルの革命 - 「ダイレクト」戦略で産業を変える (日経ビジネス人文庫)
- 作者: マイケルデル
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2000/11/07
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 85回
- この商品を含むブログ (33件) を見る
あなたのTシャツはどこから来たのか?―誰も書かなかったグローバリゼーションの真実
- 作者: ピエトラリボリ,Pietra Rivoli,雨宮寛,今井章子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 20回
- この商品を含むブログ (42件) を見る