2019年9月に読んだ本

 

イスラーム 生と死と聖戦 (集英社新書)

イスラーム 生と死と聖戦 (集英社新書)

 

 

・西欧社会における、国家によって定められた実定法に対立する概念としての自然法が、国家よりも上位であるとするのが、カリフ制における法の支配である。

だから自然法に反するような国家法はすべて否定する。西欧で言うところの自然法イスラーム法と言われるものにいちばん近い。ですから、ほぼイコールで自然法の支配がカリフ制だというふうに言えます(p183)

 

・「そもそも、人間が人間を支配するというのは不正」とするイスラームの世界観では、「たくさんの支配者が出てこないようにする」ことが望ましい。カリフの存在意義を突き詰めて言えば、「法がひとつ」であること、「ダール・アル=イスラームもひとつであるということの象徴」であるに過ぎない。(p190)

カリフ制というのは要するに、カリフ的な無数の人格が出てくるのを封じるための権力乱立の制御装置です。だからカリフは一人と定められている(p191)

 

 

 

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

 

 

 

 

アウグスティヌス――「心」の哲学者 (岩波新書)

アウグスティヌス――「心」の哲学者 (岩波新書)

 

  

アウグスティヌス <私>のはじまり (シリーズ・哲学のエッセンス)

アウグスティヌス <私>のはじまり (シリーズ・哲学のエッセンス)

 

 

アウグスティヌス『告白』―“わたし”を語ること… (書物誕生―あたらしい古典入門)